神戸など地域の独自性を出したギフトは花盛り

あらたまった気持ちを込めて贈り物をする際に、年配の方はご進物と呼ぶことが多いようです。デパートなどでは今でもお中元、お歳暮の時期にはよく使われます。年齢が下がるとプレゼントと言う事が多いですが、ギフトと呼ぶこともあります。プレゼントと比べると礼節をにじませたイメージがあり、やや特別な言葉です。
面白いことに、西洋では主に目上の者が目下の物に下賜するという意味合いで使われますが、日本は逆に目下の者が目上の者に差し上げるという場面で使われることもよくあります。
最近ではふるさと納税ブームに乗った地域独自のギフトが人気です。北海道ならカニやチーズ類、九州なら辛子明太子や高級牛肉、そして横浜や神戸のようなハイカラ文化がある港湾都市なら焼き菓子やクルーズ券など、地域の個性や強み、魅力があふれる贈り物は大変喜ばれます。

意外にも江戸時代には発行されていたギフト券

かつてはいろいろな場面で祝い金を贈る風習がありました。今でも結婚式などでは現金を贈りますが、金婚式とか還暦のお祝いに現金を贈るケースは少なく、多くの場合は記念の品になります。しかし重たい物になると持参するのは大変です。海鮮や肉類など生鮮食料品の場合は賞味期限があるので考慮が必要です。また、服や靴の場合はサイズが違うと困ります。贈り物を選ぶのは意外に難しいものなのです。
そうした問題をクリアするのがギフト券です。これなら、贈られる側が必要になった時に手に入れることができますし、身に着けるものはジャストサイズで好みの色を選ぶことができます。
商品券の歴史は意外に古く、江戸時代末期には発行されています。江戸文芸の怪奇的ロマンティシズムで知られる明治時代の有名作家の小説にも登場しているくらいです。現在では東京の有名レストラン券、神戸の周遊旅行券、京都の名門旅館宿泊券など多様化しています。また紙製品だけでなく丈夫なプラスチック製や、何度でも使えるリチャージ機能がついたものまで登場して利便性を高めています。

神戸のギフトは歴史や復興を意識することも大事

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、震源に近かった神戸市は甚大な被害を受けました。総務省統計局によると同市内で亡くなった犠牲者は4564人と言われています。建物も壊滅的被害を受けましたが、わずか半年後の6月30日には復興計画が発表されました。その課題に盛り込まれたのが、多様性、開放性に富んだ神戸文化の復興でした。
かつて西洋文化の玄関口となり、洋風のお洒落な都市として急成長した街は震災から見事に復興しました。食文化、ファッション、観光などさまざまな分野で、かつてのようにハイカラで、多様性と開放性にあふれた都市として甦り、今や大阪市、福岡市に次いで西日本第3の大都会となっています。
市内には焼き菓子、洋風料理、豪華クルーズなど、さまざまなギフト商品があふれるほどありますが、贈る側も贈られる側も、明治維新以降の魅力あふれるこの街の歴史や大震災からの復興について思いをはせてはいかがでしょう。

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